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買取コラム

2015/02/04

人工ダイヤと天然ダイヤの違いとは

人工ダイヤと天然ダイヤの違いとは
ダイヤモンドは希少性が高い宝石であり、採掘量も限られています。そのため、古くから多くの科学者が天然のダイヤモンドだけではなく、人工のダイヤモンドを作ることで需要をまかなおうと試みてきました。 その甲斐あって、現在では少なからず人工ダイヤモンドが流通しています。では、人工ダイヤと天然ダイヤの違いはどこにあるのでしょうか?

人工ダイヤの作りかたは?

人工ダイヤの研究は19世紀後半から進められており、20世紀になり2つの手法が確立されました。具体的には高温高圧合成法と化学気相蒸着法です。厳密には他の合成法もあるのですが、実用性が低いため商業的な利用には至っていません。

現在の人工ダイヤ製造の主流となっている高温高圧合成法と化学気相蒸着法ですが、どちらも専用の装置を必要とします。そのため、相応の製造コストが掛かってしまい、人工ダイヤと言えども安価ではありません。

つまり、安くて質に優れた人工ダイヤを製造する、という人類の夢は未だ達成されていないのです。天然ダイヤに比べれば安価な人工ダイヤですが、需要を満たすほどの製造コストに抑えるためには、もう少し技術の進歩が必要になるでしょう。

人工ダイヤと天然ダイヤの違いは?

科学技術の進歩によって、現在では人工ダイヤが製造できるようになりました。しかし、その使い道は限られており、工業用ダイヤとしての需要が大半です。

つまり、アクセサリーの宝石として人工ダイヤが使われることはほとんどなく、ジュエリーアクセサリーの分野では未だに天然ダイヤが主流になっています。その理由として、人工ダイヤは完全なダイヤモンドの再現に至っていないためです。

まず、人工ダイヤは合成の際に触媒として使われた異物が混入してしまいます。そのため、透明性や輝きという点では、天然ダイヤに遥かに及びません。

また、人工ダイヤは原子結合の乱れが多く見られます。したがって、ダイヤモンドならではの光の屈折率など、美しさの点で大きく劣ってしまうのです。

このような理由から、人工ダイヤは美しさや質を求めない工業用としての活用が大半で、ジュエリーアクセサリーとしては用いられていません。

今後人工ダイヤの製造技術が進めばジュエリーアクセサリーとして取り入れられる可能性はありますが、どんなに優れた人工ダイヤでも天然ダイヤの輝きには敵わないでしょう。

資産価値の面でも天然ダイヤの方が遥かに上回りますので、人工ダイヤが宝石としての価値を見出されて使われるのはもっと先のことになるはずです。

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