Blog
スタッフブログ
トヨタ86
2012.04.08 つぶやき
車が売れなくなったと言われて久しいですが(プラチナが安いのも工業需要の減退です)
先日ネットでこんな見出しが。
トヨタ「86」ショップ好発進 発売イベント乗車待ちの列
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120408/biz12040800140000-n1.htm
単純にカッコ(・∀・)イイ!!じゃないですか!
ネットで調べると近所ならトヨタカローラ新大阪本店が「エリア86」に指定されてました。
用事のついでに寄ってきました。新御堂沿い・三国にあります。
実車の印象はデザインが新しい所はありますがドアの薄っぺらさなんかはまさにカローラ・・・
限られた寸法の中で抑揚を付けないといけないので仕方がないんですが
ソリッドカラーだとかなり寂しい印象となります。 メタリック・マイカ系でないと・・・
赤系のマイカは薄っぺらさが誤魔化せて低い目線で見るとなかなかカッコ(・∀・)イイ!!ですよ。
トヨタ的にはアメリカで安いスポーティーカーを供給する。
欧州でのイメージアップ(実際に評価は高いようです。)
一部のアジア諸国からは手の届かない憧れ(昔の日本におけるポルシェのように)
また台湾ではアニメの影響もあり「86」に知名度がある。などで中国でも売りやすい・・・と
世界戦略も担う立場でもあるようです。
大方の予想ではこんな車を買うのは50代のオッサンだけじゃないかと言われていましたが
実際は50代、40代、30代、20代と万遍なく売れていて女性からの注文も多いようです。
色々グレードはありますがオッサンが満足できる装備+MT6速にナビを付けると360万だそうです・・・
高いのか安いのか・・・わかりませんが。
「ああ・・そんなにするのか・・・」と思ったことは確かです。
そのあと用事を済ませるための運転中にこの値段について考えることに・・・
2010年の大卒初任給平均が207,500円、1990年の大卒初任給は174,000円らしいですが
バブル当時は同じ大卒でも地方の聞いたことがない大学でも企業は取ってました。
昨今の就職難がありますので同じようには考えられず、かなり甘めに見て同等となるでしょうか?
このトヨタ86と同様の車格で思い浮かぶのは
同条件にするためにトヨタ86をナビ無し・グレードワンランク下げて約310万円です。
テンチョーはこういう値段を比べると「そりゃ売れへんわなぁ?」と思う訳です。
市場も成熟し内容の無い物は買わない時代になって、
事前の予想では「売れないのでは?」がほとんどでした。
で、売れているのかと言うと「売れている」ことになっています。
月間1000台の予定が8000台注文が入って今から注文しても10月生産分とか・・・
このようなスポーツカーは月500台売れたら大成功! 月50台とかがざらにあります。
「こんな売れないジャンルは作っていられない」でほとんどのスポーツタイプが廃盤になりました。
8000台が「売れている」のかというと違う見方があります。
マーク?が売れているころは月間の販売台数が2万台!!、年間24万台!です。
まさに桁違い・・・ 景気の良い話を茶化したくないんですがそれほど売れてないと思います。
他のバブル期の代表的な車だと
セルシオ 当時600万少々でした→現在のレクサスLSで1000万以上。
スカイラインGT-R 当時500万→日産GT-Rで1000万。。
不景気の中、当時の約倍です。 売れる方がおかしいですよね。
ここからはどんな商売にも通じる話なんですが
昔に比べて収入が同じなのに物の値段が上がっているという問題があります。
これでは売れません。 今はデフレの時代なのに高くなってるんです。
まあ、これは自動車メーカーも分かってトボけているんだと思うんですが・・・
解決のしようがない問題であります。
人間、同じ物なら安い方が良い。
買ってもらうなら高い方が良い。
見栄を張って
「ウチではお付き合いがありますのでお酒は〇〇屋さんにお願いしてますのよ。オホホホホ」
と言ってる奥さんもホントはディスカウントで買い物してます。
子どもの頃から商売を見てきたテンチョーは「何事も値段」であることが身に染みています。
お金持ちも貧乏人も同じ物なら安い方が良いに決まってますし、
昨今その風潮も強まっています。
商売の基本原則であり真理です。
とか言いつつ「マニュアルの試乗車が来たら連絡して!」と
頼んできたテンチョーでした。 ヽ(゚皿゚)ヽ ガオー!!