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アレキサンドライトの特徴や産地について
2015.02.16 買取コラム
宝石の中でも希少性の高さで知られているのがアレキサンドライトです。 独特の輝きを放つこともあり、宝石の王様との呼び声も高いほどです。 貴重な宝石なのでお目に掛かる機会は少ないのですが、その特徴や産地についてまとめてみました。
アレキサンドライトの特徴について
アレキサンドライトはクレソベリルという鉱石の一種です。 ただし、採掘されたクレソベリルが全てアレキサンドライトになるわけではなく、独特の輝きを持つものだけがアレキサンドライトと呼ばれるようになります。 アレキサンドライトと見なされるのは、変色するものだけです。 屋外で太陽光を受けると緑色に輝き、室内で蛍光灯を受けると赤色に光るのが、アレキサンドライトならではの発色です。 そしてこの変色こそアレキサンドライトの魅力であり、最大の特徴と言えるでしょう。変色しないクレソベリルはアレキサンドライトではなく、キャッツアイなど他の宝石になります。 また、アレキサンドライトは非常に採掘量が少なく、クオリティが優れたものは数が限られています。 その理由として、変色する原石のみが優先して選ばれるためで、発色や透明度が伴っているものは極めて少ないのです。
つまり、赤色と緑色に変色するクレソベリルであればアレキサンドライトと呼ばれることになり、発色や透明度など最高のクオリティを備えているものは世界で数えるほどしか存在しません。 この希少性こそがアレキサンドライトの価値を押し上げる要因であり、神秘的な宝石である最大の理由とも言えるでしょう。
アレキサンドライトの産地について
現在、アレキサンドライトの主要産出国となっているのはブラジルです。 明確な変色が見られるアレキサンドライトが多く、その他のクオリティに関しても優れているのが特徴です。 しかし、ブラジル産のアレキサンドライトは小粒のカラットのものが多く、大粒のタイプはほとんど見られません。次にアレキサンドライトの産地として有名なのがスリランカです。 スリランカ産のアレキサンドライトはやや変色が弱い一方で、大粒のものが多くなっています。 アレキサンドライト発祥の地としても知られているロシアは、現在でも最高クオリティのアレキサンドライトの産地です。 発色と他のクオリティのバランスが良く、大粒のアレキサンドライトも少なくありません。 しかし、埋蔵量が少なかったうえに、現在ではほとんど採掘されてしまったと言われています。
そのため、ロシア産のアレキサンドライトは、市場では極めて高値で取引されているのが現状です。 このようにアレキサンドライトの産地は世界でも限られており、希少性の高さを裏付けています。