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エメラルドの特徴や産地について
2015.02.19 買取コラム
エメラルドの特徴
エメラルドは宝石の中でも歴史が古く、紀元前の時代からその存在が伝えられています。 かの有名なエジプトのファラオ王やクレオパトラも、エメラルドを愛用していたと言われているほどです。エメラルドの最大の魅力とも言えるのが、独特の緑色の輝きです。
それぞれの石によって色調は異なりますが、緑色が深いほどエメラルドとしての価値は高く評価されます。
エメラルドはベリル鉱石の一種ですが、一般的なベリル鉱石とは異なりわずかなクロムやバナジウムが含まれています。
いわば不純物を含んでいる宝石ではありますが、その結果として結晶内部に深い緑色を生み出すことになり、エメラルドならではの美しい輝きを放つ要因となっているのです。
エメラルドは他の宝石と比べるとキャビティと呼ばれる空洞が多く、カットの際に表面上に現れてしまう場合があります。
そのため、空洞を埋めるオイルや天然樹脂の加工が施されています。
このようなエメラルドはクリーニングで洗剤や超音波を用いると、オイルや天然樹脂が流出してしまうので注意が必要です。
また、エメラルドは硬度には優れていますが、衝撃に弱い特徴があります。
結晶の構造によって衝撃に弱いため、エメラルドの取り扱いには十分注意しましょう。
エメラルドの産地
エメラルドは南極以外の大陸から、幅広く産出されています。 その中でも産出量が多いのは南米大陸です。 南米大陸にはエメラルド産出量が多い国が多く、世界のエメラルド需要の半数以上を賄っています。 産出国で比べてみると、コロンビアが品質と産出量で突出しています。
コロンピアは世界のエメラルドシェアの60%を占めており、世界最大のエメラルド産出国と言えるでしょう。
産出されるエメラルドの品質にも優れており、特にコロンビアのムゾー鉱山は最高級のエメラルドが産出されています。
また、アフリカのザンビアもエメラルド産出国として有名です。
ザンビアのエメラルドは青みがかった深い緑色の輝きがあり、透明度に優れている特徴があります。
一般的なエメラルドと比べて優劣を付けるのは難しいのですが、ザンビアのエメラルドは独特な特色で人気を集めています。
この他にも産地によってエメラルドの特徴は異なりますので、自分の好みに合った色合いや透明度のエメラルドを選んでみると良いでしょう。