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サファイアの特徴や産地について
2015.02.17 買取コラム
サファイアの特徴について
サファイアはコランダムという酸化鉱物の一種です。 このうち、クロムを含み赤色が強いものをルビー、それ以外をサファイアと呼んでいます。 そのため、サファイアと聞いて連想するのは青色ですが、なかには透明や灰色などちょっと変わった色合いのサファイアも存在します。サファイアの特徴として知られるのが、光を当てた時のスター効果です。
これは、サファイアに正面から光を当てると、6方向に反射して星の形に見える特殊効果です。
綺麗な星型に光が反射するサファイアは少なく希少性が高いため、スター・サファイアと別名で呼ばれることもあります。
また、サファイアの中でも変色が見られるものは、カラーチェンジ・サファイアと呼ばれています。
カラーチェンジ・サファイアとは、自然光では青く発色し蛍光灯では紫色に発色するなど、色の違いが見られるものです。
ピンクと緑など変色の種類は様々で、カラーチェンジ・サファイアのバリエーションも多く見られます。
サファイアには、加熱処理されたものも増えています。
加熱処理によってサファイアの青みを強くし、シルクと呼ばれる内包物を消すことができるためです。
なかにはパパラチアカラーと呼ばれるピンクがかったオレンジを人工的に付けているサファイアもあり、天然サファイアとの見分けが難しいと言われています。
サファイアにはこのような特徴があります。
意外と知らない特徴もあるため、覚えておくと良いでしょう。
サファイアの産地について
サファイアの産地として最も有名なのが、インドのカシミール地方です。 インドのカシミール地方で産出されるサファイアは、濃いブルーが特徴でコーンフラワーブルーサファイアと呼ばれています。 クオリティも最高峰であり、市場では高値で取引される傾向があります。また、ビルマで産出されるブルーサファイアも濃いブルーの発色があり、サファイアの中では優れたクオリティを誇ります。
しかし、近年ではインドとビルマのサファイア採掘量が減少しており、市場にはほどんと出回っていません。
最近では、サファイアの主要産出国はスリランカに変わっています。
スリランカで採掘されるサファイアは透明度が高い反面色合いが薄く、インドやビルマの濃いブルーのサファイアとは対照的です。
そのため、スリランカ産のサファイアは加熱処理を施して青色を強めたものが多く、天然の最高峰サファイアは少なくなっています。
サファイアの産地は移り変わりが見られますが、最高峰のサファイアは流通量が限られているので、お目に掛かる機会もそれほど多くないのが現状です。