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タンザナイトの特徴や産地について
2015.02.21 買取コラム
タンザナイトの特徴
タンザナイトは比較的歴史が浅い宝石で、20世紀後半になってから発見されました。 発見されたのはタンザニアの鉱山で、当初はペリドットの一種だと考えられていました。 しかし、鑑定の結果これまで見られなかった青色のゾイサイトということが分かり、新種の宝石として扱われるようになったのです。独特の青い輝きが魅力のタンザナイトですが、当時はブルーゾイサイトという名前であまり宝石としての価値は見出されていませんでした。
しかし、しばらくすると宝飾ブランドのティファニーがブルーゾイサイトに目を付け、タンザナイト(タンザニアの夕暮れ)という名前を付けて売り出します。
これによりタンザナイトは大ヒットとなり、宝石としての知名度も高まりました。
タンザナイトの最大の特徴とも言えるのが、独特な多色性です。
光の環境や角度によって、青色や紫色に変化します。
青や紫の色合いが深く濃いほどタンザナイトとしての価値は高く、希少性の面でも評価を受けることになります。
美しい輝きを持つ一方で、タンザナイトは硬度が低めの宝石です。
表面に傷が付きやすく衝撃にも弱いため、取り扱いには十分注意しましょう。
タンザナイトの産地
タンザナイトはその名の通り、タンザニアのみで産出される宝石です。 タンザニアのメレラニ鉱山で産出されるブルーゾイサイトが、タンザニアとして唯一認められています。 そのため、タンザナイトの産出量は年々減少傾向にあります。 市場の流通量も限られており、希少性においては他の宝石と一線を画すほどです。 また、産出国がタンザニアのみなので、埋蔵量の限界も懸念されています。
今後の産出量も減少する一方ですから、タンザナイトの市場価値はより高まっていくでしょう。
最近ではタンザナイトの人気沸騰もあり、日本における流通量も減りつつあります。
その理由のひとつとして、インドでタンザナイトの需要が高まっていることが挙げられます。
特にサイズの大きなものや色の濃いものは人気が高く、日本でお目に掛かる機会は減ってきています。
タンザニア以外の国で新たにブルーゾイサイトの鉱脈が発見される可能性はありますが、純粋なタンザナイトの産地はこれからもタンザニアのみです。
そのため、タンザナイトの希少性に関しては上昇する一方で、取引価格についても高騰していくと考えられています。