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貴金属の判別
2018.01.15 お知らせ
私たちの業務の中では貴金属買取が点数・金額共に大きなウエイトを占め、
仕事の大半は貴金属の判別と仕分けであります。
意外と簡単な仕事でして99%の品物は刻印通りに分ければOKです。
残りの1%に偽物、刻印の無いもの、刻印通りの純度が無いものなどがあります。
たかが1%ですが簡単な仕事は薄利でありまして1%の半分0.5%でも大赤字な訳です。
この不明な商品を判別するのに昔から使われているのは
↓ 比重計(20万円程度)です。
空気中と水中の重量差を計算して比重を出しています。
比重計でほとんどの商品が判別出来ます。
一般の買取業務ならこれ一つで十分足ります。
この機械の欠点は品物の重量が5g以上でないと判別出来ないと
メーカーが謳っている点です。
(弊社の経験では2g以上ならある程度判別出来ます)
もう一つは蛍光x線分析装置 (500万円程度)です。
松定プレシジョン RX5000
こちらは割金【わりがね】(金などに混ぜ込んである他の貴金属)の%まで分かります。
K5?K12など純度の低い金製品は比重計ですと銀と同じ数値が出るのですが
X線検査機では判別可能です。
この機械の欠点は品物の表面で判別していますので厚メッキの品物は
「金」と判断することです。
検査前に目視での確認が必要であり比重計よりも経験が必要となります。
それぞれの検査機に欠点があり判別不可能(買取出来ない)な品物も出てきます。
1. 粉状の品物
2. 固めることが出来ない金箔
3. 重量が軽い品物
以上はそのままの状態で買取出来ないものです。
X線は何でも判別可能と誤解されることもあり記事にしてみました <(_ _)>
上記の買取不可の商品も精錬をするという手があります。